UNIX デスクトップをご使用のロケールで表示する場合、そのロケールのエンコード方式でテキストを表示するために必要なフォントを構成しなければならないことがあります。
Tivoli® Netcool/OMNIbus 環境には、UNIX デスクトップ・アプリケーションのユーザー・インターフェース・エレメントの定義を含んでいるリソース・ファイルが組み込まれています。例えば、ウィンドウの寸法、フォントの選択、色、ウィンドウ・タイトルのストリング値、メニュー、ボタン、アイコン、フィールド・ラベル、メッセージ・ストリングなどの定義です。
リソース・ファイルの変換が可能なロケールは、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、ロシア語、スペイン語、中国語 (簡体字)、および中国語 (繁体字) です。 また、ISO-8859-1 文字セットを使用するロケールでは、英語の設定をオンにしたときにフォントが正しく表示されるものと予想されます。 その他の文字セットについては、多少のフォント構成が必要になる可能性があります。
リソース・ファイルは、以下の場所に格納されます。
$NCHOME/omnibus/desktop/locale/arch/locale_name/app-defaults
この場合、arch はオペレーティング・システム・ディレクトリーであり、locale_name はフル・ロケール名 (例: en_GB.ISO8859-1) です。 ロケール名によっては、省略名を使用したシンボリック・リンクもありうることに注意してください。
リソース・ファイルには、以下のものが含まれています。
- NCO: コンダクターとそれに関連付けられているフィルター・ビルダー、およびビュー・ビルダーの定義
- NCOBanner: コンダクター・スプラッシュ画面の定義
- NCOELCT: 一時的イベント・リストの定義
- NCOEvent: 「イベント・リスト」モニター・ボックス・ウィンドウ、イベント・リスト、およびその関連ウィンドウ (「ログイン」ウィンドウ、フィルター・ビルダー、ビュー・ビルダーなど) の定義
- NCOHelp: オンライン・ヘルプに関連する定義。このファイルには定義が含まれていないこともあります。
- NCOMessage: ツールと一緒に使用することが可能なメッセージング・ダイアログ・ボックスの定義
- NCOXigen: サーバー・エディターの定義
- NCOXprops: プロパティー・エディターの定義
ご使用のロケールが Tivoli Netcool/OMNIbus インストール・パッケージに含まれていない場合は、デフォルトで、en_US.ISO8859-1 ロケールのリソース・ファイルが使用されます。
インストール・パッケージで提供されていない別のロケールを使用するように環境を構成することができます。 ロケールで ISO-8859-1 以外の文字セット・エンコード方式が使用される場合は、さらに、リソース・ファイルの文字をユーザーのロケールの文字へ正確にレンダリングできるフォントを確実に定義する必要があります。
別のロケールおよびフォント・セットを構成するには、以下のようにします。
- 次のコマンドを実行して、サポートされているすべてのロケールをリストします。
locale -a
- それらのロケールの 1 つに LC_ALL 環境変数を設定します。
- 次のコマンドを実行して、文字エンコード方式を表示します。
locale charmap
エンコード方式をメモします。これは、後で必要になります。
- 正しくレンダリングされるフォントを使用してローカライズされるリソース・ファイルのセットを作成するために、$NCHOME/omnibus/desktop/locale/arch ディレクトリーに移動します。arch はご使用のオペレーティング・システム・ディレクトリーです。
ご使用のエンコード方式に適したフォントを含んでいるロケールからリソース・ファイルのセットをコピーし、コピーしたファイルをカスタマイズする必要があります。
例えば、アラビア語ロケール (ar) のファイルを作成するには、以下のようにして、そのロケール名のディレクトリーを作成してから、en_US.ISO8859-1 ロケールのリソース・ファイルをコピーします。
cd
$NCHOME/omnibus/desktop/locale/arch
mkdir
ar
cd ar
cp -r ../en_US.ISO8859-1/*
.
リソース・ファイル (接頭部 NCO)、イメージ・サブディレクトリー、およびデフォルトのイベント・リスト構成ファイルが ar ディレクトリーにコピーされます。 これで、リソース・ファイル内のアプリケーション・フォントに一致する適切なフォント・セットがシステムで使用されるようになります。
- コマンド行から、ご使用のオペレーティング・システムに該当するコマンドを入力します。
| オペレーティング・システム |
コマンド |
| AIX® |
/usr/X11R6/bin/xlsfonts -fn "font_name" |
| HP-UX |
/usr/bin/X11/xlsfonts -fn "font_name" |
| Linux (Red Hat) |
/usr/X11R6/bin/xlsfonts -fn "font_name" |
| Solaris |
/usr/openwin/bin/xlsfonts -fn "font_name" |
このコマンドでは、font_name はステップ 3 で出力された文字エンコード方式です。
アスタリスク (*) を使用して、この値をワイルドカードとして指定します。 シェルがテキスト内のアスタリスクを解釈しないようにするため、値を引用符で囲む必要があることに注意してください。 例えば、以下のようになります。
/usr/openwin/bin/xlsfonts
-fn "*-iso8859-6"
該当するフォントのリストが表示されます。
- それらのフォントをそれぞれプレビューして、適するものであるかどうか判別します。 フォントごとに、次のコマンドを入力します。
xfd -fn font_name
この場合、font_name は、前のステップで返された、該当するフォント名の 1 つです。
ウィンドウが開き、フォントのフルネームと、セルごとに 1 文字が含まれているグリッドが表示されます。 すべての文字を見るには、「次のページ (Next Page)」ボタンと「前のページ (Previous
Page)」ボタンを使用することが必要になる場合があります。 適切なフォントを特定したら、そのフォント・セットをリソース・ファイルに追加することができます。
- NCO という名前が付いたリソース・ファイルをそれぞれ順々に開いて、フォントを変更します。 例えば、イベント・リスト・リソースの場合、NCOEvent*fontList、NCOEvent*sub_matrix.labelFont、*view_builder*display_matrix.labelFont、および NCOEvent*info_matrix.labelFont を、ロケールに必要なすべてのフォントを含んでいるフォント・セットに設定する必要があります。
UNIX フォント名の形式は、次のとおりです。
-foundry-font family-weight-slant-set width-serif-pixels-points-hres-vres-spacing-average
width-character set-encoding
フォント名は、ワイルドカードを使用して指定することができます。 例えば、イベント・リストのデフォルト・フォントは次のようになります。
-adobe-helvetica-bold-r-normal--12-*-75-75-*-*-iso*-*
アラビア語の場合、これを次のように置き換えることができます。
-dt-interface user-bold-r-normal-m serif-14-140-75-75-p-188-iso8859-6
EUC 文字セットを使用する場合は、一度に複数のフォントが必要になります。例えば、EUCJIS (日本語) には、iso8859-1、jisx0201.1976-0、jisx0208.1983-0、および jisx0212.1990-0 の各フォントが必要です。 そのようなフォント・セットは、ワイルドカードを含む 1 つ以上のフォント名を指定して設定することができます (1 つのフォント・セット内のフォントはセミコロンで区切り、複数のフォント・セットの最後にはコロンを付けます)。
- 必要に応じて、リソース内の他の設定を以下のように変更します。
- ウィンドウのデフォルト幅 (単位: ピクセル) を指定します。 ご使用のフォントに合わせてこれらの値を調整し、ウィンドウ上のテキスト・ラベルが適切に表示されるようにすると便利です。
- ウィンドウ・タイトル (*.title)、ボタン・ラベル (*.labelString)、メッセージ (*.messageString)、およびその他のテキスト・エレメントのストリング値を変換後のテキストと置き換えます。 変換後のテキストでご使用のロケールの文字エンコード方式が使用されることを確認します。
- 変更をファイルに保存します。 これで、正しいロケールおよびフォントを使用して Tivoli Netcool/OMNIbus を実行できるようになりました。